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ゲティ家の身代金のryodanのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
4.4
2019-03-03

R・スコット監督最新作。

主演俳優の交番劇のトラブルを経て完成されたこの作品。C・プラマーで大正解。底意地の悪さが全面に出ていて、さすが実力派俳優です。原題の「All the Money in the World 」、なんのこっちゃ分からなくても、作品を見ていると頷けてくる仕掛け。しかしこれでは日本では売れないし、そもそも見に行こうとは思わないでしょうね。時代は1970年代のイタリア。ある程度の年齢に達していないと伝わらない物語。大々的に報じられた企業誘拐の先駆けでしょうね。まぁ、スコットはキレイに撮りますね。おそらく4Kカメラで撮っているのでしょう、陰影や奥行き、どこをとっても美しいです。物語のテンポも、ゲティが身代金を払わないと宣言してから、テンポアップ。終盤まで見応えあるドラマでした。スコット監督は、円熟の域に達している感じです。今後も期待大です。
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