けーな

リヴァプール、最後の恋のけーなのレビュー・感想・評価

リヴァプール、最後の恋(2017年製作の映画)
3.5
1952年に「悪人と美女」という作品で、アカデミー助演女優賞を受賞した、恋多き女優グロリア・グレアムと晩年に付き合っていたイギリスの舞台俳優ピーター・ターナーが、1987年に発表した回顧録を映画化した作品。グロリアをアネット・ベニング、ピーターをジェイミー・ベルが演じている。

映画のラストに、グロリアがアカデミー賞を受賞した時の実際の映像が流れる。それを見て、これは、実話だったのだと分かって、驚いた。

最初は、とにかく、息子と変わらない歳の若い子と付き合うっていうことが、痛々しい気がして仕方がなかったが、見進めていくうちに、切なさが伝わってきた。なぜ2人は、別れていたんだろうということも気になって見ていたのだけれども、それが、彼女の回顧シーンで分かって、胸が締め付けられる想いがした。歳の差に関係なく、自分のせいで、相手の可能性を奪うことは避けたいと思って当たり前だから。

グロリアがアカデミー賞を獲った「悪人と美女」を観てみたいと思った。それと、かなり昔の女優なので、今までに観たことないと思いきや、「素晴らしき哉、人生!」で、ヴァイオレットを演じていた人だと分かった。

そして、若い恋人のピーターは、「リトル・ダンサー」でビリー・エリオットを演じたジェイミー・ベル。あの時の面影のまま、イケメンに成長していた。そして、今回の母親役は、ジュリー・ウォルターズで、「リトル・ダンサー」では、バレエの先生役だったので、2人が、今作で再び共演していることが、嬉しかった。

リヴァプールの街並みが、とても雰囲気あって良かった。
けーな

けーな