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工作 黒金星と呼ばれた男のsayanuのレビュー・感想・評価

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)
3.8
1つ1つの映像もストーリーも濃厚で途中止めたり戻ったり、あらすじ検索したり歴史を検索したりしながらみました。
南北ものでは珍しく、アクションがあまりないですがその分緊張感のある駆け引きが続き、その点においてかなり脳を使います。
90年代の実際の事件をモチーフに中国を媒介として南北の関係性を語ること、南の情勢に北を使う勢力がいること。どれも迫力を持って描かれます。
北朝鮮では撮影できないからセットを作り込んだという監督のインタビューを読みましたが、そんなことは感じない壮大な作り込み方でした。映像の温度感もあるのかもしれない。油絵のような色味。

ちょっと理解しきれなかったので史実を勉強してからもう一度見たい。
虚実入り混じったストーリーになっているのでむしろ事実を理解しても何が真実なのかはわからないのかもしれないですが。
理解しきれなくても、濃厚さを味わう価値のある映画でした。レンタル代は安かった。
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