『パージ』シリーズ最新作であり、時系列としては最初にあたる作品。
初めてパージ法が施行された時のお話。
徐々に規模（世界）が広がるにつれて政治的なメッセージが強くなっていった作品なので、ひとつの島を舞台にした今作ではもうちょっと人間にフォーカスされるかなあと期待していたがそれもなく。
もしパージ法が日本にあったら。
とりあえずターミネーターごっこをしたい自分としては、vs政府よりも人間についての話が観たい。
だってやっぱり普通は葛藤があるでしょ？
素っ裸になってダダンダンダダンしたいけど、明日どんな顔して出社するんだ…とかさ。
『パージ』シリーズはいつも地獄の12時間をどう切り抜けるか、そして終わった瞬間の安堵、加えて政府への怒りで幕を閉じていくけどさ。
次の日の「おはよ〜ッス」の瞬間の方が怖いと思う。
自分もそうだし、相手もダダンダンダダンしてたかもしれないからみんなビクビクしてるハズ。
次の日に待っている日常をおざなりにしないで描いてくれたらもっと深くなるのに。
そこに気付かないってことは作ってる人達にとって殺人や盗みのニュースが日常になりすぎてるってことだと思う。
ターミネーターよりよっぽど終末世界だ。
