斬切りバーニー

プーと大人になった僕の斬切りバーニーのレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
4.8
日本人は働きすぎーーとは、よく言われますが、労働時間が長い国ランキング(2021年)では、日本は22位となっているようです。私の感覚としては、上位10位内に確実に食い込んでいると思ったので、世界は広いですねえ……。

その微妙な順位になんとも言えない心境になりましたが、今、現在! 馬車馬のように働く社畜諸君に(口悪い…)、是非とも見ていただきたい!!

私自身、仕事に疲れきった心を、何度この映画に慰められ、救われてきたことか。仕事って、確かにお金を稼ぐ上で重要だし、責任を課せられるものだけど、そのせいで見失いがちな大事なことを、この映画は気づかせてくれます。

プーと言えば、日本が世界に誇る某男子フィギュアスケーターが大好きとのことで、演技後にリンクに大量に放り込まれ、一面黄色に埋め尽くされたことでも有名ですが(笑)、そんな物語は分からず、キャラクターだけ知っているという私のような人間でも、じゅうぶんプーの魅力を味わうことができると思います。というか、プーを大好きになること請け合いです!!

『何もしないをする』
という気の抜ける最高の素敵な台詞が、ストーリーと見事に合致し、ラストで今の労働制度に関わる意外な閃きに繋がるところは、この映画がただの癒し映画ではないことを裏付けているでしょう。

たぶん私の人生において、これからも幾度となく見返すであろう、お気に入りの映画です。