斬切りバーニー

リトル・モンスターズの斬切りバーニーのレビュー・感想・評価

リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)
3.7
いや〜個人的に好きだなコレ!!

あえて「個人的に」と付けたのは、おそらく万人受けしないだろうという自覚からーー。要するに、私の好みが大きく反映している。

その最たる理由が、非常にシンプルで分かりやすい脚本であること!

ざっくり言えば、クズ男の成長譚。ゾンビから子供達を守る過程で、クズが良い奴に変貌する(笑)

しかし、それだけならここまで面白くならなかったはず。この映画の最大にして最高の魅力は、『子供達にゾンビと悟らせず、脱出すること』にある。

実は先程から、子供「達」と言っているのだが、子供は一人ではない。大人数!!(と言っても15人くらい?)

幼稚園の遠足で動物園に出掛けている最中に、ゾンビ発生に巻き込まれてしまうのだ。なので不運なことに、子供の人数に対し、大人は先生一人と、付き添いで来た主人公の二人だけ……。

ライフ・イズ・ビューティフルのごとく、子供達を怖がらせないため「これはゲームなの!」と咄嗟に嘘を付いてしまう。そんな世界なので、ゾンビはノロノロと、どこか愛嬌がある。

よく教育された子供達は、先生が大声で「チューモク!!」と言えば、素直な目でバッと先生を向くし、先生の弾くウクレレに合わせ、ゾンビの間を疾走する姿はとても愛くるしい。

とは言え、割とグロいし下品なので、子供が出演するからと言って、安易に子供には見せない方が良いだろう。