Masato

ナイトスクールのMasatoのレビュー・感想・評価

ナイトスクール(2018年製作の映画)
4.3

挑戦するのに遅すぎることはない

高校を中退した主人公が、高卒資格の必要な職につくため、フィアンセに良いところを見せるためにナイトスクールへ通う。

ケヴィンハートが出てた作品の中で一番面白かった!ブレックファストクラブのような凸凹メンバーの友情に始まり、あらゆる壁を頑張って乗り越えて挑戦していく様や、みんなが幸せになれる大団円までツボを抑えまくり。

主人公がただにバカではなく、障碍があることに気づかず、なにをやっても難しくてできない自分を卑下して見栄を張っていたっていうのが良い。大人になってから学ぶってことは相当難しい。働かなきゃいけないし、老化で理解するのにも時間はかかる。それでも、絶対に挑戦し続けるそのバカ真面目さが堪らない。

自分も多分だけど同じ。いつも自分は人前に出るのが怖くて、責任を負うのも怖くて、アルバイトも就職もその不安でできなかったし、面接は全滅したけど、最近になって社交不安障害っていう障碍なのではないかって調べてわかってきた。まだ病院に行くのも、もしその障碍じゃなかったらと思うと怖くて電話もできないし、家族にも言えてない。主人公のように前へ進み出したい。それと、絶対に自分のハンディキャップを言い訳にしてはいけない。できる限りのことでも挑戦する。踏み出す。

みんながみんな本当に大切なことに気づいていくのも良い。優しさに包まれた本当に良い映画。

ケヴィンハートのイイところって強そうに見えないところ。だからこそ、弱い気持ちに寄り添える説得力があるし、等身大。なにより活発でうるさくて元気がある。その分、いつもフィアンセ役がモデル体型の美人だけど。

ロブ・リグルはいつも主人公をいじめてる嫌味な役ばかりやってるけど、今回は単純に間抜けで笑った。
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