わたもち

千と千尋の神隠しのわたもちのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.5
『千と千尋のインターンシップ』


小学校の頃に学校で観て以来、イマイチ良さが分からず、周囲の絶賛ぶりと反比例するようにジブリ苦手説を検証することなく食わず嫌い的に採択しつつあった。
今回、“一生に一度は、映画館でジブリを。”ということで、同じく食わず嫌いしていた『もののけ姫』も『風の谷のナウシカ』も劇場鑑賞で悉く大いに感動した勢いに乗って本作も鑑賞。

ストーリーはうっすら憶えており、まあもののけ姫やナウシカには及ばない、道後温泉とか台湾のどこかが舞台の温泉が綺麗とか主題歌が良いとかそんなもんだろうと舐めてかかったらえらい目に遭った。

情緒不安定か?というくらいにあちこちで泣いてしまった。
釜爺の優しさに、ハク様の美しさに、千のカオナシへの優しさに、最後の大団円に、そしてエンドロールに絶妙な感傷を添える主題歌「いつも何度でも」に涙を抑えられなかった。

なんて美しい映画なんだ…!
本当に、この作品を映画館で観る機会を作ってくれた関係者各位に感謝しかない。お陰様でジブリ苦手を克服するどころか大のジブラーになったのではないかと存じ上げまする。

子どもの頃は両親がブタになるところも、魑魅魍魎な妖怪たちやカエル、カオナシたちも全部気持ち悪くてトラウマ一歩手前だった。大人になって改めて観て、初めてこの作品の素晴らしさに気付けた。絵から音楽から設定からいちいち素晴らしい。あっという間にスクリーンの中の世界に引き込まれる。

柊瑠美(千)、入野自由(ハク様)はもちろん、脇を固める夏木マリ(湯BBA)、菅原文太(釜爺)らも素晴らしい。あとエンドロールで驚いたのが神木くん。え、坊?あれ神木くんだったの?!

『君の名は。』にも破られなかった日本歴代興行収入ナンバーワンは納得。
世界に誇るべき日本の宝だと思う。
先日『もののけ姫』を観たときはジブリNo.1はもののけ姫だと思っていたが、本作も甲乙つけがたい…


てかハク様、美しいし格好良すぎる…
饒速水小白主(にぎはやみこはくぬし)とか名前覚えられんけど惚れました。

あ、あと!
最後の方の改心?元に戻ってからのカオナシが可愛すぎて困る。チーズケーキ食べたり編み物したり手振ったり…
くそ、、、かわいい(悶)
わたもち

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