シノミー

スパイダーマン:スパイダーバースのシノミーのレビュー・感想・評価

4.6
大いなる力には大いなる責任が伴う。
最高だった。映画はこうでなくっちゃ。
スパイダーマンの面白さが存分に詰まった今作はファンはもちろん僕みたいなそこまでスパイダーマンに詳しくない人にも楽しめる作りになっていた。
自信がない、力が足りない、勇気が出ない、経験が足りない、はじめてのことだらけで分からない。
でも力になりたい、足手まといになりたくない、期待に応えたい、楽しく生きたい、迷惑をかけたくない。
そんな少年が自分の鏡のようなスパイダーマンたちと出会い、成長する物語。
なんてクールでスマートで、エモーションで、ポップな作品だろう。
ここまで痛快にキメてくれた映画はいつぶりだろうか。
家族、友人、尊敬できる人とか身の周りには色んな人がいて、僕たちの生活に関わっている。
ときに笑い、泣き、喧嘩して、悲しみあえる人がいる。
ひとりぼっちだと感じるときもある。
そんなときに急に襲いかかってくる感情。
だけど、そんな人は自分だけじゃなくて、世の中には自分と同じように頑張ってる人、僕よりも頑張っている人がいる。
一人で戦うのは確かに辛い。
だけど、そんなときこそ思い出してほしい。スパイダーマンは一人じゃない。
違う場所で繋がっているのだと。
そして、影で支えてくれる人たちがどんなに尊いものなのか。
自分の運命を受け入れろ。
退屈な日常に刺激を与えてくれる渾身の一作でした。吹替おススメです!
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