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劇場版ポケットモンスター みんなの物語のSAVEのレビュー・感想・評価

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「ポケモンパワーだ!」
って、ようするに友情パワーってことなんだよね。

平成最後のポケモン映画で。過去20作のポケモン映画を作った湯山監督がついに代わり。長年オーキド博士やシリーズのナレーションを勤めた石塚運昇さんの死去と、様々な意味で節目となった今作。
今までの「ポケモンが主役」といった内容から一転、今作はポケモンはあくまで引き立て役の、「人間が主役」な物語になっていました。

ずっとシリーズの主役をはっているサトシも、今作はサポート役に。代わりの主役は、様々な問題を抱えた新キャラクターたち。
足の怪我をきっかけに陸上を辞めてしまった少女
見栄を張るあまり嘘をつき続ける男
自分に自信のないコミュ障科学者
ポケモン嫌いのお婆さん …等など。
100分という上映時間のなか、問題を抱えた新キャラクターの背景と、成長の過程をきちんと描いたシナリオは素晴らしかったです。お婆さんと嘘つき男のエピソードはつい涙してしまった。一人一人にスポットライトをあて、全員が主役な、まさに「みんなの物語」な内容でした。

1人で出来ないことも、誰かと一緒なら出来る。誰かの助けがあれば出来る。それがサトシの言う「ポケモンパワー」。
子供向けと思いきや、大人も楽しめる良い映画でした。
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