順慶

響 -HIBIKI-の順慶のレビュー・感想・評価

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)
4.1
原作漫画の5巻あたりまでが本作。
このマンガ好きで読んでたら「マンガ大賞」とってた。8巻まで読んでるので、続きが読みたくなった。

15才の天才小説家という響とその周りの人たち。
天才響は、暴力的だが筋が通ってて、まっすぐ。媚びない。だから嘘はない。それがかわいくもあり、応援したくなる。
ふとした笑顔がとても魅力的で、幼馴染の涼太郎との恋というか、微妙な関係も少し見たかった。

物語の主人公は普通(何をもって普通というのだ?)成長するものだけど、響は何も変わらない。ただ、響が雑誌「木蓮」の新人賞に応募したことから動き出す騒々しい周囲。
そして同じ文芸部の凛夏の心の動き。凛夏だけじゃない。プロの作家たちも響の小説を認めざるを得ない才能。見ていて気持ちがいい。
みたか。響の才能を。と勝手に自慢したくなる。

響のセリフを借りると「心に直接触れてるみたい」なものはやっぱり好きだ。この映画もそういう作品だった。
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