Gena

それだけが、僕の世界のGenaのレビュー・感想・評価

それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)
3.0
劇場で観るタイミングを逃してDVDで鑑賞。

韓国映画は相変わらず大好きだけど、家族ものはちょっと敬遠ぎみ。この映画にもちょっと距離を感じた。

ビョンホン演じる兄はある日幼い頃に生き別れた母と再会する。母は自閉症でピアノの天才である弟と二人で暮らしていた。

母の愛情をたっぷり受けて育った弟と、それが叶わず一人で体を張って過去と戦ってきた兄。そりゃあ嫉妬もしちゃうわな。
でもこの兄はよくできた人で、ぐっとこらえるその姿が辛かった。

韓国映画の家族像があんまり好きじゃないのは、出来すぎた設定だと感じてしまうから。
不幸な設定ならこれでもかってぐらい、お約束の家庭内暴力とか片親とか貧しさを全面に出してくるし、
親孝行な設定なら、前にレビューした『神と共に』じゃないけどとことん親に尽くします、家族大好きです!みたいな感じになっちゃう。
それがきもい。

各家庭なりのいびつさとか、不完全なところがみたいなぁ。何度でもいうけど『母なる証明』の親子関係はそういう意味では最高だった。

話を戻すとこの映画で、兄と弟が仲良くなっていく過程がとても微笑ましかった。
弟、冗談の才能もあるのねw

ビョンホンはまだ泥臭い役、お調子者の役ができるのがすごい!そこが好き!

『レインマン』と共通するものが多いみたい。これも観てみたいな〜
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