Hagieen

ゴッド・オブ・ウォーのHagieenのレビュー・感想・評価

ゴッド・オブ・ウォー(2017年製作の映画)
3.5
チウ・マンチェク主演。明の名将・戚継光と倭寇の戦いを描く。

中国だけでなく日本からも多くの役者が参加。
中国人役者のなんちゃって日本語ではなく、倭寇たちの会話はキチンとした日本語で行われている。
そして特にアクション部は倉田保昭を筆頭に、虎牙光輝、三元雅芸、島津健太郎とアクションを強化したキャスティング。倭寇の荒くれを演じている。
クライマックスの総大将・倉田保昭とチウ・マンチェクのバトルはアツく、倉田保昭のトリッキーなアクションや太刀捌きは、倭寇の大将としての狡猾な部分と威厳を感じさせ、ひときわ存在感を放っている。

実際の戚継光の時代の倭寇は、日本人というより日本と中国などとの混成部隊だったようで、どこかの息がかかっているというより、荒くれどもが日本の威光を傘に倭寇を名乗っていたらしい。
日本は海洋戦闘国家として戦闘力が高く、侍から身をやつした者も多かった倭寇はかなり強かったようだ。
この映画では日本人の集団として描かれ、かなり手強く、日本刀の強靭さもキチンと表現されている。

中国市場の映画なので日本人を悪役に描くのは仕方がないが、比較的フェアな視点で描かれたモノだと思う。
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