Hagieen

007/私を愛したスパイのHagieenのレビュー・感想・評価

007/私を愛したスパイ(1977年製作の映画)
3.5
ルイス・ギルバート監督、ロジャー・ムーア主演。

ムーアボンド3作目にして通算10作目。

英国原潜とソ連の原潜が消息を絶った。調査に乗り出したボンドはエジプトに向かう。
エジプトでは同じく調査に来ていたソ連の女スパイ・アーニャと遭遇、互いに出し抜きながらも共同戦線を張っていく。

本作での敵は大富豪の海洋学者・ストロンバーグという事で、海中に巨大施設を持っていたり、いつになく巨大タンカーや原潜などミニチュアを使った特撮を駆使している。
またボンドカーの中でもひときわ有名なロータス・エスプリが潜水艇になるなど見どころ満載。
※子供の頃、この007の白いロータス・エスプリが好きだった。

前作「黄金銃を持つ男」では敵の側近として小男が印象的だったが、本作の巨漢リチャード・キール演じるジョーズはその金属の歯という設定含めシリーズ随一にキャラが起っている。

今作はこれぞボンド映画という要素が詰まっていて、やっとムーアボンドの色が出てきた感じ。
しかしハニトラに引っ掛かりまくるのはスパイとしてはどうなのか。
また米国とも共同戦線を張るのだが、英国はともかくソ連のスパイを原潜の中に入れるなんてありえないだろう、と思ったり。

前作の興行があまり良くなかったらしくムーア降板危機にあったそうだが、本作で何とか持ち直した模様。
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