Hagieen

007/死ぬのは奴らだのHagieenのレビュー・感想・評価

007/死ぬのは奴らだ(1973年製作の映画)
3.0
ガイ・ハミルトン監督、ロジャー・ムーア主演。

通算シリーズ8作目、ムーア主演としては第1弾となる。

南海の島国で3人の諜報員が殺害されたとしてMから調査を命じられる。
南海の島国の首相Dr.カナンガを捜査する為NYに飛ぶ。
カナンガにつながる人物としてハーレムの大物Mr.ビッグに接触するが・・・

ボンドがロジャー・ムーアに変わったことで全体的に軽妙な感じに変わっている。
ダンディなコネリーとチャラ男なムーアというかw
コネリーのイメージが強いので、後続のボンド役者はコネリー像の影響が強い。
しかしタフガイなコネリーとは対照的な感があるが、007シリーズのエンタメとしてのバラエティ感はロジャー・ムーア期で形成された様に思う。

黒人の支配するハーレムに潜入し、南国の麻薬密売やブードゥーを扱ったりと悪役は黒人だらけ。
今日的なコンプラ・ハリウッドだとこんなの作れない気がする。
当初黒人がヒロインかと思いきや、やっぱり白人がヒロイン。
ヒロインのソリティアに扮するジェーン・シーモアは美しいが、やはり70年代ヒロインは守られる存在なのでキャラとしては物足りない。

ボンドカーこそ出ないが、ジェットボードによるチェイスなどアクションは力が入っている。
本作のスパイ・ガジェットは超強力磁石を仕込んだ腕時計という・・・なんか地味なんですがw
シリーズで活躍してきた色々なスパイ道具があるが、現代において結構現実化されてきている気はするが、
この時計の需要はないよなぁ・・・と。

映画としては凡庸な印象だが、テーマ曲をポール・マッカートニーのウィングスが担当していて、
作品の英語タイトルでもある「Live and Let Die」は名曲でこの曲はテンションが上がる。
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