Hagieen

地獄の花園のHagieenのレビュー・感想・評価

地獄の花園(2021年製作の映画)
3.4
関和亮監督、バカリズム脚本、永野芽郁主演。

三富士株式会社のOLの中では3つの派閥があり、絶えず抗争が繰り広げられていた。
普通のOL田中直子はそういった抗争のセカイに関わらぬように平凡な生活を送っていた。
ある日、北条蘭が転職してきた事で勢力図が変わる。
北条蘭が三富士株式会社のOLの派閥を制してトップになる。
そして他社のOLからも狙われる存在となるが、すべて返り討ちにしていた。
しかし北条蘭は普通のOLにも分け隔てなく接し、いつしか田中直子と親しい関係になっていた。
そんなある日、蘭をおびき寄せる餌として田中直子はライバル会社トムスンのOLに拉致されてしまう。

バカリズムが影響受けたであろうヤンキーマンガのセオリーをOL世界に転化させたパロディ作品。
永野芽郁演じる田中直子がOLヤンキー世界を客観視点で解説していき、「ヤンキーマンガならこうだよね」とバカリズムの代弁を語らせることでメタ要素さえある。
そんな田中直子にも秘密があり・・・

主演を永野芽郁にしたのは成功だと思う。また数々のライバルOL達のキャストもイイ。
ライバル・トムスンのOLは遠藤憲一筆頭に男性陣が配役、OLを熱演している。
極めつけは眉を落とした小池栄子がはまり役で、最初は誰か判らなかった。

三富士株式会社の3勢力筆頭として菜々緒、川栄李奈、大島美幸とキャスティングも絶妙。
そして一匹狼感のある北条蘭に広瀬アリスと鉄壁の布陣。

ストーリーの展開は読めるものの、コメディとして秀逸。
編集や絵作りでもっと極端にして面白くできる気もした。
永野芽郁の可愛さと普通っぽさがハマっているだけにギャップを生んでいる。
※でも素顔の永野芽郁はハーレー乗ったりとアクティブな面があり、そこもギャップがある。

コメディだがアクションも多いので、香港映画ばりにこの子たちがここまでやるのかッ!
っていうのを期待してしまったが、まぁそれは無理か。
※ムーン・リー作品見た後なのでね・・・
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