もっと軽い感覚で楽しめるドタバタラブコメみたいなのを想像していたので、ハンカチがぐっしょり濡れるほど泣けたことに自分でも驚いてます。
アジア人の映画で、ジャッキーチェンでもカンフーでもジャパニーズアニメでもないのにハリウッドを席巻してる本作。全米での話題っぷりに興味を持って映画館へ。
なるほど、これは面白い。
テロップから音楽から衣装から小道具から全てが、なんだか新しいぞ!というワクワク感。これは面白くなるぞ!という胸の高鳴りが冒頭から凄かったです。
アジア人をヒロインにした作品とか人種の壁やホワイトウォッシュに真っ向から逆らうような作品をたくさん出してるNetflixが本作に大金を出して名乗り出ていたというのも理解できます。だけど、これをNetflixではなくてワーナー配給でやったということにこそ、やっぱり意味があると思うんだよね。
ストーリーはユーモアが散りばめられていて最高。アジア人だけどアメリカ育ちの人とか私の周りにもいて、アイデンティティが見た目だけじゃ押し計れない世の中で、それを理由に愛する人の家族から拒絶されるレイチェルの気持ちがとても伝わってきて痛かった。私だったらこのクソババー!とか言っちゃうだろうなあと思う悔しいシーンもたくさん。レイチェル役を演じたコンスタンスウーの絶妙な一般人ぽさが好感持てて、余計に応援したくなった。
友人の結婚式で2人が目線を交わすシーンでは音楽も、演出もすべてが素晴らしく涙がポロポロこぼれた。隣の席のおばちゃんもめっちゃ泣いてた。
ちなみにあのエメラルドの指輪はミシェルヨーの私物だと、どこかで読んだ。
なんや、本物のセレブかい!