とがぴ

映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズのとがぴのレビュー・感想・評価

5.0
(加筆修正済み)「思い出」がテーマの"15年分のありがとう"の映画。

勿論オールスターものでもあるが、HUGプリとふたプリ勢の絡みのバランスが奇跡的な噛み合い。既にTVシリーズで面識があるが故にその繋がりがしっかり汲み取られてて、押さえる所をしっかり押さえてる。

ここで更に素晴らしいのが、ふたプリ勢というレジェンドを立てるだけでなく、ちゃんと主人公に現行のHUGプリ勢を据えてる事を忘れさせないように、直後にはな(キュアエール)が立ち上がるシーンが入る事、そこで流れる挿入歌「リワインドメモリー」のノリは最早特撮的なアツさがある。

全てのプリキュアが"ミデンの為に"歴代主題歌と共に無双するシーンは当時のプリキュア達の出来事や境遇に倣って感涙もの。

キュアドリーム(夢原のぞみ)の「何も持たなかった自分でも変われる」、キュアピーチ(桃園ラブ)の「出会いは敵同士でもやり直せる」辺りはまさにその象徴と言える。

ラストの歴代作品の思い出が走馬灯のように流れていくシーンで特筆しておきたいのは、最後の浄化の際、はなは涙を流しながら「ありがとう」と言っている事。

TVシリーズを踏まえてる人になら周知の事実だが、はなは過去にいじめられていた辛い記憶があり、そこから前に進めた。だからこそ持ってる説得力があり、ミデンの心の痛みが理解、共感出来る。

はなというキャラクターに好感を持たせるように様々な設定が活用されてるのが素晴らしいの一言。

愛を持って抱き締める。まさにHUGプリの映画であり、かつて過去のプリキュアが好きだった人にも心に刺さるであろう素晴らしい映画でした。
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