この映画が海外で賞を獲った。
共感される問題が今世界中にあるということなんだろう。
感動する話でも泣かせる映画でもない。
気付かせる映画だと思う。
多くの人がこの映画を観て気づくといい。
最初から手にしていて当たり前にもらえた愛情や生活や繋がりの存在を。
同時に知るといい。
最初から持ってなくて愛情やお金や絆をずっと欲しいと願う人がいる事を。
その願いを叶える方法に血の繋がりは関係ないという事を。
本当にいい加減解らないといけないと思う。
虐待をする親は悪だという事を。
犯罪であり罰するべきであり被害者である子供を
2度と地獄に戻してはいけないという事を。
2度と子供に会えないと言われたら
刑務所に入るか死刑だと言われたら
その悪は反省するかもしれないのに。
後悔するかもしれないのに。
自分が子供にやった八つ当たりが殺人行為だって理解できるかもしれないのに。
この家族はかなり間違ってたんだと思う。
でも間違った方法からしか始められない家族だったんだとも思う。
「誰かが捨てたのを拾ったんです」
誰かが誰かを何かを捨てたもので溢れかえった世界。
捨てられたものに愛情はあったのに。
常識から見たら間違いだらけでも
愛に飢え過ぎて無表情だった子供が
喜怒哀楽を隠さず出せるようになる程の
優しい愛があったのに。
その愛に血の繋がりが必ずしも必要じゃないのに。
出てる役者さん全てが素晴らしかった。
俳優でも女優でもなくあの家であんな風に生活をしてる人として存在していて
ノンフィクションでも観てるようだった。
安藤サクラさんの凛ちゃんと一緒に風呂入った後のシーンが最高。
