ほんとうのあい、ほんとうのかぞく
家族、家族じゃない、正しい、正しくない、本当、本当じゃない 月並みだけどどれも合ってる。どれも間違ってない。ずーーっと頭の中をぐるぐると駆け巡ってる、答えはいつまで経っても出ない。
あまりにも余韻が酷すぎて帰り道はいつだって聴いてる音楽が全然頭に残らない。聴いてるようで聴いてない時間でした。
社会から捨てられた存在の人間が、お互いをお互いが拾って心の穴を埋めている。「捨てられたものを拾っただけ」の生活に結局あったのは「盗まれた絆」なのかなぁ。足がいつもより冷たいだけで何か嫌なことがあったって気付くし、好きな食べ物はオムライスじゃなくてお麩だって分かってるし、悪いことしてないのにごめんなさいなんて言わなくたっていいんだよ、本当の家族じゃないけどさ。
万引きをしていた人たちがお金以上の刑期って年月を支払っても「お釣りが来るくらい楽しかった」生活はやっぱりたしかに家族だったんだ、家族って言葉じゃ表せないくらいに家族だったような気がしてきた。
言葉だと説明ができないし、言葉で説明されてもこの感情と感想は出てこない気がします。観れてよかった。