ともぞう

万引き家族のともぞうのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
4.7
万引きで生計を立てている家族が、虐待を受け、寒い日にベランダにいる女の子を連れ帰る。父は日雇いを怪我でクビになり、母はクリーニング屋をリストラされ、祖母の年金にたかる。娘は風俗産業で働く。それでも家族としての愛情は持ちながら暮らしていた…と思いきや、実は家族ではない事実が出てきて、貧しいながらも楽しい家族の虚像がガラガラ崩れていく。
でも、最後の女の子の切ない顔は胸を締め付けられた。本当の家族愛とは何だろうと嫌でも考えてしまう終幕。是枝監督の上手い(ズルい)エンディングにやられた。

〈あらすじ〉
治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)はスーパーで万引きを終えた帰り道で、母親に部屋から閉め出され、寒さに震えるじゅり(佐々木みゆ)を見掛け家に連れて帰る。見ず知らずの子供と帰ってきた夫に困惑する信代(安藤サクラ)は、その晩、両親の元に帰そうと向かうが、罵り合う声を聞き、連れ帰ることに。さらに、傷だらけの彼女を見て世話をすることにする。信代の妹の亜紀(松岡茉優)を含めた一家は、初枝(樹木希林)の年金を頼りに生活していた。やがて、5歳の女の子が失踪したとニュースになるが、女の子は治らと暮らすことを決意する。一家は万引きを繰り返すものの、祥太は自らの行いに疑問を抱くようになる。
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