けーな

150ミリグラム ある女医の告発のけーなのレビュー・感想・評価

3.7
フランスで実際に起きた薬害事件を元にした映画。日本では、あまり知られていないが、フランスでは、製薬会社の薬害スキャンダルとして、大変話題になった事件である。製薬会社は、危険があると知りながら、事実を隠蔽し、データをねつ造、改ざんし、30年間、販売し続け、この映画の時点で500人、後に2000人の死亡者が出た。

この映画は、フランスの女性医師イレーネ・フラションが、糖尿病治療薬のメディアトールに心臓弁膜症を引き起こす副作用があることに気づき、製薬会社から圧力をかけられながらも、販売中止を訴え続けた事実を描いたもの。

政府(日本で言うところの厚生労働省)や、大きな製薬会社を相手に戦うことは、実際、大変なことだ。例え、こちらが正しくても、個人で戦うのは、不可能だと言ってもよい。それを実践した主人公イレーネの強い意志には、驚かされる。

ストーリーとは関係ないが、フランスの映画なので、フランス車が出てくると、嬉しい。
けーな

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