死神の家族。息子はテレビでみた守護天使に憧れてその真似事をやってみる。しかしその試みは返って不幸を生む結果となり・・
しっかり父親の死神の仕事を見せていく。死神の暮らし、当たり前に自分にない物に憧れを抱く息子。アニーメーションで、言葉なく綴られるが、丁寧な描写、しっかり構成されたストーリー展開により、ぐいぐい惹きこまれる。しかし息子の守護天使まがいの行動は返って不幸を生んでしまう。暗い色彩で描くが非常に温かい親子の物語である。
息子は自分の夢を諦めた訳ではない。自分にはほかにやるべきことが、自分にしかできないことがあると悟ったからだ。それは何も暗い道ではない。誰にも生きて生かされてる理由がある。息子に課せられた使命は彼にしかできないことである。それでも息子の気持ちがわかる父の取った行動も涙ぐましく、しっかりメッセージを残してくれる。ダークではあるが、子供にも分かりやすいストーリーになっていて、さらっと見れる。