emily

脚本家のemilyのレビュー・感想・評価

脚本家(2017年製作の映画)
3.4
脚本を執筆中だが、なかなかうまくいかないジョナスはベテランの脚本家に手伝ってもらうことになる。彼は夜中家にやってきて、横柄な態度で恋人の怒りを買うが・・・

 コミカルな音楽とワインの山、女を簡単に連れ込み肉体関係を持つ。決して魅力的な外見ではないが、独自の世界観を持っており、引き込む力を持っているベテランの脚本家。彼のたった一言で恋人もメロメロになる。ジョナスの脚本の中の世界が交差し、居候の男の何気ない一言で自分を解放し始める。と同時に二人の情事は盛んになっていく皮肉。必要なのはベテランの力ではなく、背中を押してもらうことだった。自分を解放し、よそ行きではない奥底に眠る自分を出すこと。居候の何気ない一言がしっかり生かされていく様、何もしらないジョナスの哀れさに皮肉が効いてていい。
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