summer

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのsummerのレビュー・感想・評価

4.5
なんて粋で、悲しいような、スッとするような、怒りたくなるような、複雑な気持ちになる映画なんだろう。タランティーノすごい…。これを作品として完璧に成り立たせるセンス。手放しで全員に面白いよ!と勧めるのは難しいけど、めちゃくちゃ好きだった。

観終わった後に、題材になった実際の事件があったことを知った。これすごいなと思うのが、私みたいに知らない状態で観ても、たとえ知った上で観たとしても、きっとみんなが鑑賞後には同じ感情になるであろうということ。
Once Upon a Time in Hollywoodていうタイトルが、暗い現実を遊び心で隠すようで切ない。
現実こそがいつも残酷でグロテスクで、救いがないということを皮肉ってるようにも感じるし、そんなクソみたいな現実でも映画の中でだけはこうであってほしい、ていう願いが込められてるようだった。どんなに願っても、現実世界では絶対に陰惨な事件はなくならないし、戦争だってなくならないという…。自分にできるのはそれを嘆くことだけというのもまた虚しい……。

シャロンテートとマーゴットロビーちょっと似てる。マーゴットロビー無邪気でひたすらに可愛かったなぁ…。ディカプリオとブラピのコンビも素晴らしかった…。
summer

summer