粗忽者

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの粗忽者のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

Blu-rayを購入し、吹き替えにて再鑑賞。「ウルフオブウォールストリート」と同じく。加瀬さんの声に引き込まれる。

自分は若輩者の映画鑑賞ビギナーですが、この作品は3本の指に入るくらいに好きな映画です。そもそもタランティーノ監督が大好きで、公開前からとても楽しみにしていたのですが、いざ観てみると「世界ごと愛せる映画」として完成されている事に驚き、同時に魅了されてしまいました。

とにかく主人公二人のコンビが最高で、細かいやり取りから友情が伝わってきます。俳優とスタントダブルというとても珍しい関係性ですが、時代背景にハマっていてとても信憑性のある設定でした。自分はこの二人がただ話してるだけでなぜか泣けます。自分にとって最高のキャラクターです。

そして終盤、その二人が現実を改変してしまうというタランティーノのお得意の手法で活躍するわけですが、それがもう本当に痛快すぎて、素晴らしい。映画館であそこまで笑ったのは生まれて初めてです。本当にこの監督の感覚でしか作れない映画だと思います。

1969年を切り取ったかのような画面はこだわりしか見えないし、劇中作の半端ないクオリティも自分を育ててきてくれた映画に対する大きすぎる愛情が為せる技だと思います。

個人的豊作だった2019年の中でも最高の映画でした。
粗忽者

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