フレンチコアおじさん

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのフレンチコアおじさんのレビュー・感想・評価

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タランティーノ監督最新作。
チャールズ・マンソンの一味の襲撃を受けて殺害されることになる女優シャロン・テートの邸宅の隣に住む、落ち目の俳優リック・ダルトンとその友人クリフ・ブースの物語だ。

監督の見た夢や願望を1969年のアメリカを舞台に最強の映像化。
ブルース・リーとかマックイーンとか実在の人物が沢山出てくるのに主人公リック・ダルトンは架空の人物なんですね。
レオナルド・ディカプリオが演じるリック・ダルトンの出演作品のちょっとした映像が沢山流れるので、実在の人物たちと共に当時本当に生きていたのかのような存在感が溢れ出ている。
沢山のラジオやテレビそして映画、あとロサンゼルスの街を車で走る場面が明らかに意図して多く撮られてたり
おかげでその時代に生きてなかったとしてもどこか当時の空気感をたっぷり味わうことができる作りになっている。

それにしても、よっぽどの映画オタクでないと数々のネタはさっぱり解らないと思う。解ればすっごい楽しい筈だが・・
解らないなりに流れに身を任せて、リック・ダルトンとシャロン・テートの行く末を見守るに徹しても十分に楽しめるぞ。

あとは最初にも書いたシャロン・テート殺害事件のことも予習してから本作を楽しみましょう。ここは正直必須科目かな。