やまひろ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのやまひろのレビュー・感想・評価

4.5
『あなたは今までで最高の俳優よ』

2019年公開、イギリス・アメリカのスリラー映画
レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットが初共演

クエンティン・タランティーノ監督の9作品目


タランティーノ作品にデカプーとブラピのW主演とか激アツだよね!
超楽しみにして公開初日、劇場へ

160分の長編だと知り、トイレを我慢出来るか不安だったけど、そんな心配は一切必要なかった。

あっと言う間の160分、飽きないしダレないし、見どころが多すぎてニヤニヤが止まらない!!!


1969年8月9日に起こった「シャロン・テート殺人事件」に向かって物語は進んで行く・・・
この事件の前情報を知っているのと、知らないのとではこの映画の楽しみ方が180度変わってくるね。調べて行って良かった!

この映画、本当に豪華だと思う。主演2人はもちろん、シャロン役のマーゴット・ロビーがキュートだし、アル・パチーノのやり手プロデュサー、ベテランスタントマンのカート・ラッセルが出てきたと思ったら、ブルース・リーが登場しヒッピー少女たちにはダコタ・ファニング
もうね、主役級の俳優がたくさん出ているよ!でも、そんな豪華な俳優たちに食われるどころか、さすが主役の2人レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットのオーラが画面から溢れ出るよ!2人の存在感が群を抜いている!

デカプーの多彩な感情表現、泣きの演技が凄いw
ブラピの一歩下がっての演技と胸の中に秘めた激情、そして開放する時のギャップw

2人の演技を観ているだけでもお腹いっぱいなのに、タランティーノ監督の映画愛に溢れたパロディーや演出の数々が多すぎるw全部わからんけど、これ絶対狙ってんだろうなーって演出はもちろん、監督が観せたいものを最高のアングルで撮るカメラワーク(シャロンの映画館でのシーン最高w)

カーラジオから流れる60年代の名曲の数々、白黒テレビには人気番組が流れ、街には洒落た映画ポスターで溢れている。。。タランティーノ監督の好きなものを詰め込んだような作品だった!


「ラスト13分、映画史が変わる」のキャッチコピーに対して、予想は色々してたけど、まさかの展開、いやこれがタランティーノ監督の映画の真骨頂だ!と言わんばかりの超展開でクッソ笑ったwww
本当に申し訳なんだけど、周りのお客さんに迷惑だったと思うけど、本気で笑ったwwwこれこれ、これが観たかったんだ!って。。。


「シャロン・テート殺人事件」に向かっていくにつれて、そわそわ、まだかまだかと結末を知ってるからこそ、どうなるのか不安があったけど、見事にタランティーノ監督はやってのけた。
最高のオチをつけてくれました。


映画が終わり、私の前の席に座っていた主演2人を目当てに来てたであろう20代の女性3人が
「ラスト意味わからん、エグすぎるんやけど!でもブラピカッコよかった!」

とテンプレートのようなセリフを吐いていましたよw殺人事件のこともタランティーノ監督の他の作品のことも知らずに観に来たんでしょうねw
教えて上げたかった。この映画の真意とタランティーノの作風を!!!



私としては、最高の映画だった。タランティーノ作品で一番好きかもしれない!

超オススメ
やまひろ

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