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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのsacoのレビュー・感想・評価

4.0
久しぶりのタランティーノなので期待値も高く楽しみにして行ったら、やっぱ期待通りだった!!
レオとブラピのコンビを見ているだけでも面白かった。ふたりとも上手に年を重ねてとても魅力的。
私はその当時のハリウッドの事情や雰囲気には疎く、ノスタルジィを感じることは出来なかっだけど、実話とフィクションが巧妙に絡めてあって、私がもっと映画オタクだったら、過去の名作やそれを取り巻くエピソードとか俳優の事とかが分かって、もっと楽しめるんだろうなぁと思う。
ブラピ扮するクリフが船上で妻を殺したという疑惑も実際のロバート・ワーグナーの妻ナタリー・ウッドの不審死を扱ったドキュメンタリーで見たことがあって、確かその時、私の好きなクリストファー・ウォーケンが船に同乗していた事で記憶にある。
シャロンテート事件は知らなかったけど、映画に行く前にある程度知っていた方が良いよと言われ、調べて行った。なので、絶対彼女がカルト集団に殺されると思って緊張感を持って観ていたが....。
タランティーノ得意の残虐なシーンは今回はあそこだけだったけど、ああいう形で徹底的に仇をとって見せるところに監督の切なさと優しさを強く感じた。
実はリピートしたが、一度目より二度目の方が細部をゆっくり確認しながら見るゆとりが出来て、さらに楽しめた。
パラレルワールドを意識して観たら、シャロンテートの幸せな日常にいろんな想いが湧いてきて胸が詰まって最後、泣きそうになった。
やっぱりタランティーノ作品は唯一無二の世界観でハズレなく面白いです。
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