ふっくー

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのふっくーのレビュー・感想・評価

4.2
むかしむかしハリウッドで。。。。

クエンティン・タランティーノ監督がレオナルド・ディカプリオ、ブラッドピットの2大スターを迎えた傑作。
タランティーノ色全開のストーリー構成は今作でも健在で、タランティーノ映画を苦手な人はやっぱり楽しめないし、そもそも「シャロンテート事件」という1つの実際にあった悲しい事件を知らない人はまず、Wikipediaでも良いので内容を頭に入れてから見てほしいですね。

昔は人気だった俳優も、落ち目になればこんな生活をしているんですよ。という物語をブラックユーモアに描いているので、160分があっという間に過ぎていきます。
全編通してひたすらタバコ吸ってるか、酒飲んでるか、唾吐いてるかの生臭い雰囲気なのも素晴らしい。60年代の時代背景を感じさせてくれます。

個人的にブラピの立ち位置が最高で、やっぱ好きですブラピ。
マンソンファミリーの牧場に行く時も何も起きないのに妙な緊張感があるのも、最後に描かれるであろうあの悲惨な事件を知っているから、ビクビクしながら見ちゃうんですよね。
タランティーノだからどんな悲惨な地獄絵図を描くのかと。
ただラストシーンは現実の事件と全く違くて、そもそもタランティーノが描きたかったのはブラピとレオが演じる俳優の物語であり、そこに焦点を当ててないんですよね。
だからこそ、独自の解釈でタランティーノらしい映画で安心。
犬の缶詰を顔面ヒットや、角に顔面強打は痛々しいけどスカッとするね。

タランティーノ映画で常連の俳優がたくさん出てたり、ティモシーオリファントが全然顔が違くてびっくりしたり。
アルパチーノとカートラッセルとかも出てて笑う。
これだけ実名を役所で使えるのはタランティーノの周りの信頼感もあついんだろうなぁ。。

むかしむかしのハリウッドのお話。
心地の良い時間でした。
ふっくー

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