回想シーンでご飯3杯いける

アナと世界の終わりの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)
3.0
ゾンビとミュージカルを合体させた映画。イリギスが舞台であることや、あまり予算をかけずにアイデアだけで盛り上げていくノリは「ショーン・オブ・ザ・デッド」を思い出させる。

街中でゾンビが増えているのに、主人公だけ気付いていない前半や、家族や友人がゾンビに噛まれて、殴り殺さないといけなくなる切ない展開は、もうお約束。タイトルやコンセプトから期待する世界はとりあえずクリアしているんだけど、あと一歩の思い切りが足りない。

学生達が逃げ込んだのがボウリング場なら、色々期待しちゃうよね? なのにゴロゴロ転がる生首は1個だけ? もったいない!

全体として、ゾンビが殴る相手としてのみ存在しているのがダメなんだと思う。金属パイプで殴って倒すだけ。可愛さや、可笑しさ、面白さを醸し出してナンボじゃないのかなぁ。

そして、なんと言っても残念なのは、ミュージカルなのに"ゾンビが踊らない"事。マイケル・ジャクソンは偉大だったと改めて思い知る。