ドント

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のドントのレビュー・感想・評価

4.2
 2023年。アリガトオオォォォッッッ。本拠地も作って悠々自適のボンクラ宇宙アウトローズ、しかし強襲されロケットが重体に。治療のためロケットの「生まれ故郷」へと戻る旅路と共に、明らかになる彼の半生とは……
 ガーディアンズ最終作と銘打たれたvolume3はいささか捌き切れず帳尻合わせ気味なストーリーは置いといても最後の一発としては申し分なく仕上がっていて、スペースアドベンチャーであり娯楽アクションでありドタバタコメディであり、そして何よりデコボコな奴らが繋がりあう物語であったことを描く。遠く離れても仲間であろう、別の道を歩いても友達である/だったことは変わりない。血の繋がりなど大したものではない、大切なのは心が通い合い、手を繋ぐことである、ということを無印からずっと語ってきた。たとえ若干バカであっても……アッこれは忘れて……
 不完全なヤツらだからこそ愛おしい、何故なら我々みんな不完全だから……そんな作品群の掉尾を飾るのがこういう絶妙に弱い敵なのもまたよかった。ワンマン社長vs一致団結グループですね。言うたら鬼滅の刃と同じですよ。そうか? 異様に無意味なギャグや会話劇が多いし普通の映画なら減点するけどボンクラ集団の映画だからしょうがねぇし、そういう寄り道や無駄も含めて本シリーズなのであった。
 今までバチンとブチかましていたシーン×音楽のパワーアップ化が本作ではハマりきっていない印象はあったものの、ラスト3曲(本編~エンドクレジット~エンドロール)の流れでお釣りが来る。何よりバカやアホを散々やりつつもここという箇所はハズさない作りが心地よかった。そして3に至ってピーターが主役というより親分みたいな立ち位置なのがまたステキだった。ありがとう銀河の守護者たち! いい犬!
ドント

ドント