貧困や虐待を裏テーマに掲げながら、"タタキ"として裏社会を奔走する３人を繊細かつコミカルに描いており、非常にバランスのとれた良作だと感じました。
社会の底辺から這い上がろうとする彼らはある仕事をきっかけに思いもよらぬ巨悪と対峙するハメになりますが、その成功と挫折がテンポ良く展開し、こちらを飽きさせません。3人ともしっかりキャラ立ちしているため高杉君ばかり目立つ、みたいなことは一切無いです。
ラスト1分ほどの意味ありげな引きの画。"日常"を送ることが決して簡単ではないことを散々見せつけられた後なので、それが何かかけがえのないモノのように感じられる不思議な時間でした。
