前半はもうただひたすらイライラしながら観てた。主人公を睨みつけて。乱暴な物の扱いから耳障りな舌打ちまで、何から何まで気に入らない。彼女が外に出るようになってようやくまともに観ることができたかな。
うつ病とまでは行かなくとも、とんでもない憂鬱に身も心もむしばまれる時ってあるよね。その状態が長くなり過ぎて抜け出せなかったんだと思う。
「津奈木は私と別れられるけど、私は私と一生別れられない」
この言葉は胸にきたなぁ。自分のことが嫌いな人間にはグサッと刺さるんじゃないかしら。そうなんだよ。嫌だって思っても一生付き合っていかなきゃいけないんだよな。付き合っていくしかないんだよ。
菅田将暉の目が印象的。感情を全て瞳に宿す表現力がさすがすぎて。
『生きてるだけで、愛。』
タイトルの意味は何だったんだろう。