とし

愛しのアイリーンのとしのレビュー・感想・評価

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)
4.6
バケモノ級の傑作だ。

ただただ、吉田監督の才能が恐ろしかった。新井英樹さんの世界観がスクリーンで爆発してた。命が吹き込まれたキャラクターたちの形相と、叫び。生きるのに必死で、汗なのか涙なのか、わからなくなってくる。みんな幸せになりたいだけなのに、怒りなのか、悲しみなのか、分からなくなってくる。人間と、欲望の賛歌だ。

本当にアイリーンが愛しい。イワオがクズすぎる。母が酷過ぎる。なのに憎めない。キャラクターたちが、こんなにも一人ひとり愛おしい。安田顕さんはもちろん、役者の方々に、心臓ヘコむくらいガッッつりと気持ちワシ掴みにされた。

いやーー喰らったわ、アイリーン。
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