とし

あの頃。のとしのレビュー・感想・評価

あの頃。(2021年製作の映画)
3.8
ミーもざっくり彼らと同じ中学10年生だけど、これまでハロプロとちゃんと向き合えてなかった。これはAKBや坂道ではなく、ハロプロってところが肝だ。まだ少し90年代の香りが残る2000年代。観終わって最も残るのは『恋ing』のイントロ。お茶の間で流れるほどのメジャー曲ではないけれど、どこか懐かしい印象的なピアノの旋律。何かのカップリングらしく、ファンに愛された名曲感がすごい。そんなハロプロ愛や、バンドと書いて仲間と読ませる感が、この映画からは迸ってた。つんく♂育成ってこともあり、彼女たちは実はアイドルの皮を被ったバンドであり、ロックなんじゃないか。そんな大袈裟なことまで思った。そんな推しを拝み、愛すべきオタ仲間とくっだらねー!な、日々を過ごした彼らはウォーターボーイズみで溢れてる。青春の塊。恋愛研究会のキャップとTシャツという戦闘服。勇ましく並ぶ姿は六人の侍。あわよくば彼女だって欲しいし、推しがいるけどセクシー女優との握手会の方が緊張してんの最高かよ。誰もが持ってる「あの頃」は、まだ続いてる。今がイチバン楽しい同士で「あの頃」を笑って話すのが最強なんだ。
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