エイナカケル

来るのエイナカケルのネタバレレビュー・内容・結末

来る(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

堤幸彦とはまたちょっと違ったスタイリッシュさのある不気味を表現するのがうまいなぁ、と感じている、中島哲也監督の最新作です。

原作は「ぼぎわんが、くる」らしいですが、タイトル端折りまくって「来る」のみ。潔さがありますね。

原作未読。
おばけやバケモノの正体を探るホラーではありません。それをわかって観るのと、そうでないのじゃ鑑賞後の感想が全く違うものになるのではないかなーと思います。

人の心の闇といいますか、追い詰められた人を媒介にしてこの世に来る「あれ」。テンポの良さと俳優陣の良さで本当に最後までバババババーっとあっという間です。

お話自体の感想ですが、妻夫木に1ミクロンの感情移入もできないところはさすが、役者だなーと感心しました。本当に妻夫木嫌いになりますw最高に風刺を効かせてるんだろうけど、あの手の男性いますよね…。あーハラタツw

下記、疑問点もありますが、全体的に「あーおもしろかった」と素直に言える映画なので、星は4つです。

疑問
1. 秀樹が小さい時に遊んでた「ちさ」ちゃんと、娘の「ちさ」ちゃんとのつながり。(あれは元祖「ちさ」ちゃんに入り込んでた「アレ」が秀樹を導いた結果?)
2. なんでちさ(娘)を助けたのか?(あれだけの犠牲を出し、すでに「あれ」と仲良くなりすぎていたにも関わらず、なんで助けたんだろう?ちさは何かの象徴?比喩?)
3. ちさが保育園のお友達に靴を投げつけて怪我をさせるシーン、あれは「あれ」の仕業なんでは?また、真琴が「ちさちゃんが自分で自分を傷つけてる(背中のあざは自分でつけたものであることを説明するシーン)」と言っていますが、それも「あれ」の仕業なのでは?原作読めばわかるのかな?
4. (疑問というか愚痴)岡田くんの役どころが「過去に恋人に堕胎させている」という設定ですが、その悪夢にうなされるシーンがちょっと唐突では?(考えたらあれがベストな形ですけど…)

エンタメ作品なので、さほど細かいところまで気にしてたらダメだと思いますが、とりあえず感じたことを…。
エイナカケル

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