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芳華-Youth-のkyokoのレビュー・感想・評価

芳華-Youth-(2017年製作の映画)
4.2
@中国映画祭「電影2018」

チケットは数日前には完売していた。オープニング作品ということもあるけれど、やはり今日本でもかなり人気が出てきているホアン・シュアンが主演だからだろうか。かくいう私もこれは何が何でも観たかった作品だ。

70年代~80年代の文革から改革開放時代、前半は若者たちの煌めきや残酷さを、後半は戦争に翻弄された人生を、「軍隊文工団」(吹奏楽隊&舞踊&歌で軍のPRや慰問をする)を舞台にして描いた群像劇。
後半の中越戦争のシーンはかなり残酷で(中国での公開が延期になったのはこのせいだとも言われているらしい)、前半のキラキラとのコントラストが激しい。

文工団の寮は夜間でも男女がそれぞれの部屋に出入りしていることにちょっとびっくりしてしまった。もっといろいろありそうだけど、実際のところどうだったんだろう。テレサテンの歌でうっとりしちゃったくらいだし、あんなことで模範兵だった劉峰が前線に飛ばされるくらいだから、みな健全なお付き合いだったのかな。

劉峰と小萍がダンスパートナーとして踊るシーンがたくさん観られるのかと期待していたのだけど、えーそれだけ!?ってなる。これジャケ写にしたら絶対期待して観にくるぜ、という運営側の策略の声が聞こえてきそうで悔しい。
でも団員たちの踊りもキレイで十分感動した。
特に最後の舞台、小萍が踊る姿が美しすぎて号泣。。。隣のおばさまも号泣。。。


中国の女優さんは韓国と違って派手じゃないけど「本物の」美しさがあるなあと思っていたら、こんな記事があった。
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22日に北京で行われた「芳華」の記者発表会で報道陣をあっと驚かせたのは、女優たちが全員すっぴんだったこと。この映画でフォン監督は、オーディションの段階で「整形女優はお断り」と言い放ち、これを大前提に選考を進めた。このため、発表会ではそれぞれがありのままの顔をさらして「整形ゼロ」を証明している。(レコードチャイナ:2017/5/24配信)

すっぴんだけで証明できるのかどうかは謎。
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