このレビューはネタバレを含みます
仲のいい四人組が、スウェーデンの森をハイキングに訪れた。彼らは数ヶ月前、仲間だった男をある事件のために亡くしていた。今回のハイキングには、そんな友人を追悼する意味もあったのだが、しかし、その森には、あるものが棲んでいた。
ブレアウィッチが混じったような話だなぁ。ところどころに挟まったフラッシュバックが、主人公の精神状態の危うさをいやと言うほど教えてくれる。深い森という、開放的に見えつつも、木々に空を塞がれた息が詰まるようなシチュエーションの中で、見ているこちらの精神もゴリゴリと削られていくようだった。
実に不気味な話だが、神話要素が混ざることでよりキモさが増してる。
そしてみんな大好きクリーチャー、今作では、ガリガリでクソデカい鹿だ!もうカッコ良すぎて何十回とリピートしてしまった。牙の代わりに人間の腕が生えててめっちゃクール。
あのクリーチャーは、主人公の罪の意識の表れだったのかな。罪悪感に囚われ続ける主人公を、無理矢理にでも前を向かせてくれた……のか……?
サイレントヒルの△様みたいだなぁ。