ヨダセアSeaYoda

5時から7時までのクレオのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
4.2
"春は終わったわ"
"今日はフロラの夏さ"

【STORY】
 血液検査の結果を待ちながら不安に暮れる女性クレオの2時間を切り取った作品。


【一言まとめ】
●時刻で刻む、待ち遠しい時間
●関係性を綴るお洒落な会話劇
●周りの視線が居心地悪い


【感想】
 お洒落な作品でした!冒頭の占いや、階段を下るシーンの編集だけですぐハマりました。

 あらかじめ描かれる時間が指定されていて、そこへ徐々に向かっていくという演出が面白いですね。
 2時間を描きつつ映画自体は1時間半しかありませんが、時間を短く感じたり長く感じたり、映画内の人物と共に全く同じ2時間を体験させられたような気分になりました。

 端的な会話を繰り返しながら、人物達の関係を紡いでいく様が心地よくオシャレでした。

 有名人・目立つ人間ならではの、周りからの視線の居心地悪さが、彼女の具合の悪さをより強めるようで圧迫感がありました…いい演出。

 総じてお洒落で可愛い映画でした!

---
観た回数:1回
直近の鑑賞:U-NEXT(20.08.14)
ヨダセアSeaYoda

ヨダセアSeaYoda