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洗骨のmiyuのレビュー・感想・評価

洗骨(2018年製作の映画)
4.5
ヒトの生と死…
ヒトは亡くなっても
命は脈々と繋がれていく…

洗骨と言う風習をワタシは全く知らなかった。。。

沖縄諸島の粟国島に残る風習で
風葬された死者は4年目に洗骨と言う儀式を行うらしい…

この家の母が亡くなり
4年目に洗骨の為に家族は集まる…

洗骨とは、言葉の通りで
風葬された骨を家族で綺麗に洗い清める儀式。。。

そこに集まった家族は、4年がたち、母が亡くなった時とは、いろんな意味で変化をしていた…

その変化をあるゆる意味で受け入れる為に
洗骨と言う儀式が家族の絆を繋いでいく…

正直、驚いた。。。

西方 極楽とは、ウチの宗派でも言われているが…
西方が死者の国で、東方が生者の住むところ…って この島ではそうやって住み分けている…

大島蓉子さん演じるおばさんが 最高に素敵だった…
一つ一つの言葉が、ユニークで、あったかく、身内の気持ちに寄り添っているのが
優しくて、何度も泣いてしまった。。。

愛する人を亡くす事は、ココロの一部をもぎ取られた様な痛みを感じるが…
4年と言う歳月と 洗骨という儀式が
どこかで、そんな痛みを和らげていくのかもしれない…って そんな気持ちなる映画でした。。。

ワタシ的には、凄くココロに響く映画で、何度も笑い 何度も泣き なんて
良い映画なんだろぅ…
って 心の底から思えた。。。
ゴリさん おそるべし!

ワタシも父や義父や仲良しの友達を亡くしているため、ある意味 それらの感情を思い出してしまうのかもしれない…
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