TaichiShiraishi

ペンギン・ハイウェイのTaichiShiraishiのネタバレレビュー・内容・結末

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

話自体は夜は短かしより荒唐無稽なはずなのに、演出テンションでこっちの方が普通な映画に見えてしまう不思議。でも湯浅さんがこれの監督やったらいよいよ収集つかないからまあこの監督にやらせて正解だったのでは。一気に駆け抜けるというより、一夏かけて伏線やら人間関係の変化とか積み重ねなきゃいけないし。
にしても変な話だった。お姉さんとペンギンと空中に浮かぶ海の関係性は最終的に明かされるけど、そもそもなぜそんなことが起きるのか、なぜペンギンか、お姉さんは何者なのかは最後までわからない。
話辻褄よりアニメならではの細かい演出を楽しむ映画。
ペンギンの動き、青山くんのノートに文字が書かれていくときの細かいアニメーション、CGも組み合わせての独特なカメラワーク、海に入ってからの重力無視の世界観、重みを感じる走りや体当たりなど見どころ満載。
そして監督スタッフが明らかに一番力を入れてるのはお姉さんと青山くんのオネショタフェチ描写とおっぱい描写。
とにかく隙あらばおっぱいがいい感じに映るアングルになるし、走ると細かくゆさゆさ揺れるし、服装までおっぱいを映えさせるのを意識してデザインしてるし、偏執的。病気の青山くんのとこにやってきて顔近づけるところもさりげなくおっぱい押し当ててるし。

あとお姉さんの部屋でお姉さんが寝ちゃって、青山くんが顔をマジマジと観察したりおへそを毛布で覆ったりするシーンは一番フェティッシュが爆発してた笑。

あと汗書いた時の表情や髪を結んだ時の首筋も艶めかしく描かれてた。青山くんがああ見えておっぱい星人なのはグッと来る人がいるんだろうか。
観客親子連れも多かったけどちょっと気まずかったのでは。蒼井優のお姉さん演技はさすが。


あと、西島秀俊と竹中直人のお父さんたちだけやたらジブリっぽいキャラだなとか、妹が「お母さん死んじゃうの?」って夜中聞きにくるシーンが唐突で浮いてたなとか、釘宮さんだけ演技テンションが違う気がするとか色々思ったけど軒並み楽しかったです。
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