幽斎

フォロワー 狙われたインフルエンサーの幽斎のレビュー・感想・評価

3.0
C級スリラーをレビューする、Scavenger第66界。原題「Followers」私はEXクリスチャンですが元の意味は「啓示の書を持つ人々」。AmazonPrimeで299円鑑賞。

本作は2017年にコレでも劇場公開されたインディーズ映画。MPA(エンドロールの最後に出るヤツ)アメリカ映画製作者配給者協会未公認のノー・レイテッド。2017年を鑑みればYoutuberとファウンドフッテージの組み合わせは新鮮味が有る。2020年代がコレばっかりと言う現状では先見の明とも言える。しかも、本作の場合「ある仕掛け」のお陰で、割と個性的な作品に仕上がってる。

日本でも筋トレ系インフルエンサーは百花繚乱。鍛えられた身体を目指したい!と言う視聴者に向け、筋トレの情報を発信するYoutuberは増える一方。ダイエットだけでは得る事の出来ない身体づくりを目指す方に人気なのだろう。例えば同僚のお気に入り「ひなちゃんねる」チャンネル登録者数260万人!、仕事変えようかな(笑)。Marina Takewakiさんは、中学生の頃MAX62k超えの経験から、ダイエットを繰り返す事で現在40k台をキープしてるとか。
www.youtube.com/watch?v=O5cwCtoWndE&ab

何の話でしたっけ?、あぁクソ映画の続きでしたね。フォロワーは現在ではSNSの購読者、私で言うとFilmarksでは3500人チョッと。本作は能天気な筋トレ系インフルエンサーが、暴露系Youtuberに狙われる。毎度お馴染み、悪い事はダメですよと啓蒙振って終わり、ではなくストーカー的なYoutuberが、更にカルト宗教に狙われると言う二段構えのスリラーのプロットは、時代を考えると随分と凝ってる。インフルエンサーがスマホの電波も届かないキャンプ場へ行く、現実離れした設定には目を瞑ろう(笑)。

筋トレ系インフルエンサーが森のキャンプ場の奥地へ、助けを呼べないシチュエーションで、仮面の男達に襲われる。よく有る話ですが、仮面の男達も配信側の人間と言う設定は、レビュー済「クライモリ」闇雲に殺すのでなく、無防備過ぎるインフルエンサーは迷惑だと、迷惑系Youtuberが再生回数稼ぎなのに、世の中に警鐘を鳴らそう!的な迷惑行為の三重奏、当時は斬新だったのかも。

本作を観れば分かる通り、8分位の短編に纏めれば凄く面白いと思う。プロットは秀逸だが、短編を無理に引き伸ばした冗長さ、設定の自己矛盾も惜しい。複雑なプロットも最後は説教臭く着地するしか無く、SNSの闇にテーマを絞って欲しかった。アメリカの片田舎なら、こんな事も有るかも的な現実味と、POVにしては画面はブレないので見易い点は良かった。私はインドア派ですが、やっぱりキャンプ場って無法地帯なの?(笑)。

一番良かったのはジャケ写が綺麗な事?(笑)。捻りは効いてるので、暇潰しに為るかも。
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