吉田ジャスティスカツヲ

サーホーの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

サーホー(2019年製作の映画)
4.6
バーフバリ🙏バーフバリ🙏バーフバリ🙏
バーフバリ…バーf (段々と小さくなる私の声)
アレ?


目の前で起こる光景がバカすぎて目が点になる場面も多いですが、スパルタ国っぽい格闘シーンはもちろん…
ビル爆破…
Fast&Furiousなカーチェイス…
王が凱旋しそうなスカイダイビングと…
ハリウッド活劇に全然負けない味付けでしたよ。
全てがオーバー・ザ・トップ‼️


『インド娯楽映画』と『香港ノワール』を掛け合わせるとこうなるのですね🤔
思えばこの2ジャンルは、リアルさよりも【その瞬間のカッコ良さを重視するセンス】が共通だし、様式美への偏愛も同じ。
もともと調和する可能性が高かったのではないでしょうか?

そんな両者の良いとこ取りをしたら、過剰さがさらに度を越して、笑っちゃうくらいにド派手😂

香港ノワールらしい男同士の友情もう裏切りも、スローモーションのキメ映像もたっぷりでありつつ、インド娯楽映画らしくみんな揃って歌って踊りますよ💃🕺
それが豪華客船上だったり、
水着のネェさん目白押しのプールサイド👙だったり、
飛行場だったり【戦車の上だったり】するので画面の質感には現代的な硬質な手触りがプラスされ、無理なく一つの世界に収まってしまうのです🤯


男気と親子愛、裏切りと復讐、ロマンスと盛りだくさんな物語も【複数のエピソードを、最後にはきちんと収束させていて】スジート監督のお手並みに舌を巻きますよ👍









ただし上記の褒めるポイントは悪く言うこともできます。
タダでさえとても多い登場人物たちの、思惑や思想、行動理由を整理しながら観なきゃいけないのに…

肝心の主人公。
(主人公。です。名前は書けません)の行動理念といいますか目的が、物語をかなり進めたある時点までよく判らないことが難点かと🤔
【彼は何がしたいのか?が不明瞭なんです】

もう一度申し上げますが、最終的には全ての要素がひとつに纏まり震えるほどの感動が待っているのですが、そこに至るまでが長い長い。

つまり【物語面での牽引力を、ほとんど全て俳優:プラバースさんの魅力に頼っている】部分があるとも言えるのです。

インド映画よく知らない、
『バーフバリ』?ナニソレ美味いの?
って方には辛い時間のほうが長いかも😓