カンパッチー

追想のカンパッチーのレビュー・感想・評価

追想(2018年製作の映画)
3.4
あぁ、なんかこういうのってわかります!エドワードの童貞というか慣れてない人にありがちなキスばかりすれば慣れてるだろ?というのを彼女に見せたいけれど先走りすぎな感じ、もう彼に余裕があればこんな結末には!

というかフローレンスもセックスに嫌悪感があるのかなと思いきや、最初から拒んではいないし過去に父親と闇は深そうなんですけど、性のハウツー本を妹と読んでキャッキャしたりよく分からない人ですよね、経験人数聞いて見栄を張るエドワードに本当は0人だと正直な事を言われても嬉しそうでも満足気でもなさそうだし、うーん、難しい人だなぁ。

やっぱりイギリスだから階級に差があるというのも大きいんですかね、彼女の妹もエドワードのことを田舎ものとバカにしてますし、日本よりイギリスは階級によって現在は緩和されたとはいえ言葉のイントネーションなんかも違うし、労働階級に対して差別も強いというのは聞いたことがあります。ましてや2人は1962年ということはもっとですよね、一目惚れで結婚した2人なんか長くは続かないだろうけど、、エドワードは童貞だったし沸点も低い人だから失敗は強すぎましたね、初セックス失敗の先走りカウパーをアスカばりに気持ち悪いと罵られたことでプライドがズタボロになった矢先にあんな提案されたら、ただでさえ彼女の家族に仕事まで紹介されて見下されていたのに受け入れる余裕なんてありませんよね。

しかし、彼がフローレンスの立場というか気持ちを尊重して謝罪を受け入れていればその選択で2人の人生は全く違ったんでしょうが、ホテルマンがワインを零して水でかさまししたことに気づかないエドワードにはこの安いホテルのような身の丈以上の生活はできないだろうし、、つかあの最初の初夜を邪魔するホテルマンとの下りはいまいち理解できていませんがシュールなコメディだったのかな?

とはいえビーチでの2人の別れのシーンは本当にカメラワーク含め美しいので一見の価値あります、このシアーシャの美しさだけは本当に名シーンです。ここで終わってもいいんじゃね?と思うぐらい美しいシーンでした。