ポスターのシアーシャはとにかく美しい。がしかし、はぁ、何とも時代が時代だし、現代ならコメディになってもおかしくないのにやたら壮大に格調高い作品にしてみました。と言うのが感想です。
若さと無知と階級差が悪い方に悪い方にと絡まり、結果男は人生棒に振ったというか…単なる経験値の無さからの行き違いなのだとは思うけど、だったら結婚式まで行き着いてしまうのは考えなしというか…階級差がそれほどあるなら家族も止めなくちゃ。でも階級差がある割には両家ともウエルカムみたいに思えたしな。
悲しいのは、女性はこのどうしようもない経験を生かし、人生上手くいったのに反して、男性は人生の歩みを止めてしまった事。男性にも幸せな別の人生があれば少しは救われたのに。身も蓋も無い結末だった。レコード店での経緯で彼女のその後の人生は予想が付いただろう、でも自分との子どもに付けたいと言った名前を他の人との子どもに付けているって…結構辛い。男性の人生はそれ以後も変わらず、幸せな時に約束した事を全うした結果は男性だけ凄く悲しい。
ラストシーン、スクリーンいっぱいを使い左に切れていく彼女。印象深いシーンであるが、内容的には私はちっとも共感はできなかった。これもある意味無知は時として罪となる。なのかもしれない。
