原作が良かったので、こちらも。
タイトルが違うから気付かなかった。
マキューアンを好きになったきっかけが映画『つぐない』だったので、本作もシアーシャちゃんが主演で嬉しかった。
原作とはラストが異なるし、エドワードとフローレンスそれぞれが抱える過去や思いも、そのニュアンスが絶妙に違う。と私は感じて。
好みで言えば原作だけれど、それは先に原作を読んだからかもしれないし、マキューアンの緻密な心理描写を映像化するなんて不可能では…と思い込んでる節もある。
なので、あのラストも純粋に好きだなあ。よりドラマティックで、エモーショナルで、映画らしかった。
それこそ、数多あったはずのふたりの未来の一つの在り方として、これはこれで悪くないなあと思う。ラストふたりの表情に、笑い泣きしながらそう思った。
フローレンスと父親の描写も、どう描くのか気になっていたけれど、本当に丁度良いさり気なさで、やっぱり観る側に余白を残してくれる物語は良いなあ。