Moomin

ウトヤ島、7月22日のMoominのレビュー・感想・評価

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
4.4
フィルマークスの試写会にて inノルウェー大使館

2011年7月22日 ノルウェーを襲った2つのテロ事件
1つ目は政府庁舎爆破。2つ目はウトヤ島で労働党達の青年によって行なわれてたサマーキャンプを襲った銃乱射事件。犯人は極右の当時32歳の男、たった一人。単独犯としては史上最多となる77人もの命が奪われた連続テロ事件。
この映画はウトヤ島の事件について描かれている
監督・エリック・ポッペはその犯行時間、正に72分間もの時間をワンカットで描く
今回はエリック・ポッペ監督も登壇してくれて、たくさんの強い気持ちを教えてくれた
1つ目 限られた生存者はその72分間を「永遠に感じたそうだ」と話されていた。
2つ目 「この事件が起きてから8年、流石に映画を作るのは時期尚早なのではないか」というメディアから多々あった質問に対して、「この映画を見て心に傷付かないものがいるとしたら、早すぎるというより遅すぎる」と語っていた。
3つ目 この映画のキャスティングにかかった期間、およそ1年。
4つ目 こういった人類の悲惨さ、思考の危険さ、を伝えるべきに映画という芸術は存在しているし存在するべきである。と。
映画のレビューというよりせっかく聞けた監督のお言葉を是非胸にこの映画を観てください

と、ここからが感想
ワンカット、カメラは主人公となるカヤという女性を追います。あまり前情報なしでドキュメンタリーかと思ってたら登場人物はフィクション。。。だから他の状況も凄い気になるし、犯人の顔も行動も凄い気になります。だけどそこを映さない、ワンカットに全てが包まれていて。この72分間、そこにいた青年達と一緒にいるようなリアリティ、緊張感を味わえる。個人的に口がポカーンと何度か開きっぱなしになってしまうほどに緊張します…( ꒪⌓꒪)正にこんな
無駄なドラマや音楽の装飾もなし。こういった映画を観れて良かった。すごい勉強になった。視野を広げたいと思った。
そしてノルウェー大使館格好いい。プールあるしトイレ綺麗だし。
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