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コーヒーが冷めないうちにのhirogonのレビュー・感想・評価

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)
3.5
本作のタイムトラベルには色々と制約が多くあります。
何故そんな制約があるのか?という点に関しては、登場人物も「分からない」と言っていますが、物語を面白くするためですね(^_^;)

制約の背景などの論理的な説明が少しでもあれば、何となく「そうなのね」と受け入れやすいのですが、ご都合主義的過ぎてちょっとひっかかる。
ファンタジーだとしても、ファンタジーなりのリアル感は欲しいんです。

ある喫茶店の特定の席に座ると、自分の好きな時間に行くことができるという都市伝説。
その喫茶店で働く時田数(有村架純)が、特定の席に座ったお客にコーヒーを入れた時だけ、タイムトラベルが可能となる。
そして重要な制約の1つが、”コーヒーが冷め切る前に飲み干さないと戻ってこれなくなる”ということ。

その喫茶店で起きる様々な人間模様。
時間に関わる4つのエピソードが語られます。

ep1)波瑠と幼なじみの話
ep2)薬師丸ひろ子と松重豊の夫婦の話
ep3)吉田羊と妹との話
ep4)本作の主人公、有村架純と母親の話

この中でいいと思ったのは、薬師丸ひろ子と松重豊の夫婦の話ですね。
二人の演技が光ってます。この話を見れただけで劇場に足を運んだ甲斐はあったかな。

吉田羊の話と有村架純の話は、悪くはないけど泣けるほどではない。
波瑠と幼なじみのエピソードは、なくても問題なし。
でも導入としてタイムトラベルの制約を説明する役割の意味はあるかな(笑)

全体としては、期待したレベルには届いていなかったです。
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