つちのこ

家へ帰ろうのつちのこのネタバレレビュー・内容・結末

家へ帰ろう(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

良かったー、会えて。
実話じゃないんだから会えなきゃ (制作する) 意味がないよね、と身も蓋もないことも思ったりしたが。


ホロコースト関連の話はどうしても評価高くならざるを得ないだろう。
だって本当にありえない悪夢が起こってしまったのだから。

『手紙は憶えている』と少し違うが、どちらも過去のエピソードが端折られすぎててちょっと友人との絆みたいなのがあまり見えてこなかったのが残念かなーっていう感じ。
1 時間半じゃ仕方ないのかな。


「彼の父は命の恩人なのにお父さんはひどい」
とか言うから、むしろ友達がユダヤ人なの (かくまってもらったのに、その息子を見殺しにするなんてひどい的な話) かと思ったら、そうではなく、ただ父親も母親も雇われてただけという話?

この時代の「命の恩人」って言い方は、大体「かくまってもらう」みたいな話が多いように思うからそこちょっと分かんなかったな。

つーかおとん、弱い(笑)


足を切らないでリハビリする話とか、娘との確執とか、急ぎ足で通り過ぎてくので「???」みたいな感じあるけど。

つーか旅行者が行き倒れて、あんな個室みたいなところに (お金もないのに) 入院させてくれるの?

娘から借りた '1,000' って、ユーロなのかな?
ちょっと '1,000' は少なすぎるよね。
家を売ったお金も分け与えてもらったのに、1,000 か。

ちょっと分からんな。あとドイツを通らないってバスって方法もあったんじゃないかと思ったんだけどどうだろう。

というか easyJet などの LCC もあるはずなので、飛行機も全然ありだと思うが違うのかしらん。

あと、さすがに「ドイツを通らずに」「ポーランドに行きたい」と、おじいちゃんが強く主張していて、その意図を理解できない & 笑うヨーロッパ人おらんだろ。
日本人の私でさえ察するのに。


しかし道中出てくる人がみんな素敵な人で良かった!
スペインの歌姫特に良かったなー。

ドイツ人の人も卑屈にならずに対等に接していてそれも良かった。

自分も海外で色んな人に助けられたなー、と、思い出しながら観ていました。

はっ! フランクフルトに留学に来ていたインドネシア人の男の子が話しかけてくれて (スーツケース重いから) ホテルまで持って行ってくれた挙句、2 ユーロ借りたの思い出した… (なんかよく分からんけど観光税? みたいなのホテルで別途取られてん)。

帰国前だから小銭使ってしまってて、カードで払おうとしたらサッて出してくれたんよ… 返せないからアカン! ってなったのにホテルの人が「ハイハイ」ってそのまま徴収され…。

申し訳ないからルクセンブルクで (自分用に) 買っておいたホットチョコレート用のチョコをあげたが…。

短い間しか話してないけど、彼のお父さんがすでに亡くなってるとか、本当に「さっき出会ったばかりの人」なのに、映画みたいに身の上話聞いたりすることあるよね。偶然その話になってしまっただけだが (><)

いつか、インドネシアかドイツか日本か分からないけど、あの時の 2 ユーロをちゃんと返そうと思っています! この映画みたいに!
そして人には (日本にいる日本人含め) 親切に!

やっぱり約束は守らなアカン!

あ、あと「積ん読」になってる『それでも人生にイエスと言う』を読もうと思いました!